全米の共和党関係者に同氏の名前が広まるまでに時間はかからなかった。トランプ氏も前回選挙では、手を貸してほしいとスティーピエン氏に接触した。

 同氏は2016年8月にトランプ選対に参加し、大統領になった後はホワイトハウス入りして政権の政治部長に抜擢された。

 そして今年7月15日に選対本部長に就くのである。

マキャベリズム的手法を好む

 前任のパースケイル氏よりスティーピエン氏の方が組織の統制を重んじ、データを重視した選挙を行うとの評がある。

 さらに米記者から聞こえてくるのは、抜け目がなく、結果さえついてくれば手段を選ばないマキャベリズム的な手法を採る人物だというものだ。

 トランプ氏が選対本部長に据えた理由は支持率回復だけでなく、結果を重視するスタイルが自分と重なっていると感じたからかもしれない。

 トランプ氏よりも年齢は30歳以上も若いが、年配の俳優が若い監督のいうことをきくように、自分を勝たせてくれる人物であればすべてを同氏に任せるはずである。

 逆説的に、残り1カ月半の間、トランプ氏は彼の助言を聞き入れなくては勝ち目はない。

 遊説先も演説内容も、最終的に決定するのは選対本部長である。