有力な副大統領候補の一人、スーザン・ライス元大統領補佐官(2月19日撮影、写真:AP/アフロ)

 今年の米大統領選で民主党候補指名を確実にしているジョー・バイデン前副大統領(77)。

 かなり早い段階で女性を副大統領候補に選ぶと述べ、その発表が8月初旬に行われる予定だ。

 しかもバイデン氏は黒人女性を選択する公算が高くなってきている。なぜなのか。

 バイデン氏が女性を副大統領候補にすると述べたのは、今年3月に行われた大統領選の討論会の席上である。

「もし私が大統領候補になったら、副大統領候補には女性を選ぶと決めています」

 さらにバイデン氏は、「多くの女性が大統領としての資格があります」とまで述べた。

 以後、「資格者」にあたる女性がメディアに取り上げられ、現在でも10人以上の名前が挙がっている。

 ただ最近は黒人女性が選ばれる可能性が高いとの見方が強い。2つの大きな理由がある。

 最初は、黒人女性たちからバイデン氏に直接、「副大統領候補には黒人女性を選んでください」という強いアピールがあったことだ。

 バイデン氏が女性を選ぶと述べた翌月の4月24日、200人以上の女性たちがバイデン氏に公開書簡を送っている。