米メディアは交代劇を報道したが、日本は大きく扱っていない。

 トランプ陣営にとっては、新たな映画監督を迎えたことで、これまで撮り続けてきたフィルムを使いながら、投票日まで完成度の高い映画を製作し続けていくしかない。

 スティーピエン氏はラトガーズ大学在学中から地元政治家の選挙活動に携わってきた「政治屋」だった。

若くして選挙のプロに

 学生時代から共和党支持者で、2004年のジョージ・ブッシュ大統領の再戦時にはニューハンプシャー州に飛んで政治部長を務めてもいる。

 2009年にはニュージャージー州の知事になったクリス・クリスティー氏の選挙対策本部長に就いた。当時、31歳だった。

 その時からすでに「選挙のプロ」としての顔をもち、候補を勝たせる参謀という評が高かった。

 ちなみにクリスティー氏は大統領選には出馬していないが、世論調査では共和党の大統領候補のトップにきたこともある人物だ。

 さらにスティーピエン氏は36歳で、ニュージャージー州の共和党委員長に抜擢されている。当時、クリスティー知事が同氏について述べている。

「スティーピエン氏ほど共和党のことを分かっている人物はいない」

「共和党をどう伸ばしたらいいのか、有権者とどうかかわるべきなのか、そしてどうすれば勝てるのかをたぶん全米で最もよく理解している」