(柳原 三佳・ノンフィクション作家)
新型コロナウィルスの感染が全国各地に広がっています。
予定されていたさまざまなイベントが相次いで中止になる中、2月25日には国公立大学の二次試験が決行。しかし、同日、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船客から4人目の死者が出たという報道が・・・。
恐れすぎてもよくないとは思いつつ、相手は目に見えないウイルスです。しかも、マスクも特効薬もないということになれば、人の多い場所に行く機会の多い方は不安な日々を過ごされておることでしょう。
そんな中ではありますが、楽しみにしていた歴史講演会が中止にならず開催されたので、行ってきました。
2月22日(土)、千葉県の東金文化会館で開催された『関寛斎生誕190周年記念講演会』です。
幕末から明治、波乱の生涯を駆け抜けた医師
関寛斎(せき かんさい)という人物をご存知でしょうか。
幕末、現在の千葉県東金市に生を受けた彼は、農民出身であったにもかかわらず医師となり、幕末から明治期の日本医学界に大きな足跡を残しました。