左派候補2人と中道派候補3人の獲得票をそれぞれのグループに分けて合計すると40%半ばで互角。

 つまり予備選は二重構造で争われ、双方の「勝者」が1位、2位を争っている構図になっている。民主党が左翼・中道で真っ二つなことをシンボリックに表している。

 この傾向は今後行われるネバダ、サウスカロライナでも続くだろう。

「金は力なり」を地でいく億万長者
満を持して参戦へ

 だがここにきて、3月3日、14州で同時に予備選が行われる「スーパーチューズデー」ではこの構図が一変するのではないか、との見方がにわかに浮上している。

「メディア王」で億万長者のマイケル・ブルームバーグ氏(77)が「スーパーチューズデー」の14州の予備選に正式参戦するからだ。

 同氏はニューヨーク市長を3期12年務め上げた穏健良識派。ジョンズホプキンス大学を経て、ハーバード大学経営大学院に進み、MBAを取得。一代でブルームバーグ王朝を築き上げた。

 大手投資会社「ソロモン・ブラザーズ」を経て、コンピューターを導入した金融システム「イノベーティブ・マーケット・システム」を立ち上げた。

 同社を母体に、その後ブルームバーグ通信社、ラジオ、オンラインを設立し、世界規模のメディア王国を作り上げた。

 父親のウィリアムス氏は乳製品会社の簿記係。母親はニューヨーク大学卒のインテリ。両親は「人種差別はすべての人にとっての脅威だ」という強い信念を持ち、黒人公民権運動団体にも寄付をし続けたという。

https://www.mikebloomberg.com/about

 ブルームバーグ氏もこうした両親の薫陶を受け、生活は極めて質素。会社には地下鉄で通勤していたという。