民主党支持の大学教授(政治社会学)の一人B氏は筆者にその理由をこう説明している。

「公の場で同性愛問題を取り上げるのはポリティカル・コレクトネス(PC)なのだ。特に民主党員や支持者にとっては口にしてはいけない建て前のようなもの」

「しかし、ブディジェッジ氏が大統領に向いていないという理由の中には政治的経験が浅いことや若すぎることよりもっと大きな弱点がある」

「それが同性愛者だということ。それを皆知っているくせにメディアも意図的に取り上げない」

 言い換えると、予備選はともかく本選挙で無党派層の票を取るには同性愛者ということが決してプラスにはならないことを皆知っている。それに触れないことがPCなのだ」

ソーシャリスト大統領に拒絶反応

 サンダース氏が民主社会主義者であることはどうか。

 米国民に社会主義者と(北欧の)民主社会主義者の区別がつく人は稀だ。十把一絡げに「Socialist」(ソーシャリスト)で片づける。

 筆者が留学時代にはソーシャリストとコミュニストとはほぼ同義語に使われていた。つまりネガティブなニュアンスがソーシャリストという言葉にはあった。

 サンダース氏は当時から自らを「ソーシャリストだ」と公言してきた。

 ところがここ十数年、変化してきた。前述の政治学者B氏はこう説明する。