米国籍者の生命の安全のためには米軍を派遣してでも救出する「国是」を堅持する米政府としても高みの見物とはいかなくなってきた。

 米国は再度中国に対し、医師団の派遣を申し出たが、2月9日現在、中国政府はこれを断り続けているという。

 米国では中国の新型ウイルス禍を「第2のチェルノブイリ(原発事故)」と呼んで、習近平政権の隠蔽体質を厳しく批判する学者も出始めた。

 テキサス大学サンアントニオ校のブラドリー・セイヤー教授と韓連潮氏(天安門事件後、米亡命した中国人学生活動家)は、中国人権問題を追及するサイト「デモクラシー・ダイジェスト」に習近平政権の新型ウイルス対応を激しく批判する論文を掲載。

 タイトルは「中国の生物学的チェルノブイリが引き起こした政治的影響」(The Political Effects of China's Biological Chernobyl)だ。

 この論文は瞬く間に全米メディアにフォローされている。

https://www.demdigest.org/tag/the-political-effects-of-chinas-biological-chernobyl/

 論文はまず習近平政権の隠蔽体質を取り上げ、これはレーニン型、毛沢東型の共産党独裁政権の本質だと指摘してこう論じている。

「今回の新型ウイルス禍は習近平が率いる中国共産党の無能力と隠蔽体質を露呈した。このまま感染が拡大し、影響が中国だけでなく全世界に及ぶ」

「都合の悪いことはひたすら隠すという体質が今回のような事態を招き、感染拡大を止めることができないのだ」

「この体質はウクライナ(旧ソビエト連邦)で起こったチェルノブイリ原発事故の時と全く同じだ」

「共産党独裁体制の下では森羅万象にはすべて共産党が対処すべきことで、それに失敗したのを認めることは党の崩壊を意味する」

「武漢の住民は今や、『私たちは習近平国家主席の提唱するチャイニーズ・ドリームなどいらない。私たちの健康な体を戻してほしい』と叫んでいる」