日韓貿易、減少だが「突出」とは言えず

 だが、11月の統計を見ると、中国からの輸入は前年同月比9%減、ASEANからはマイナス20.3%、EUからはマイナス14.1%、中東からはマイナス20.9%となっており、日本からの輸入だけが突出して減少しているとまでは言えない。

 韓国側から見た対日貿易赤字額は11月に11億1200万ドルだった。

 4月の23億5400万ドルに比べるとかなり減少したが、ここ数年10億~20億ドルで推移しており、「この水準」を維持した。

 日韓政府間の対立が貿易に影響を与えたことは否定できないが、その程度は、「日韓貿易だけが突出して減少した」とまでは言えない。

 輸出が低迷することは韓国経済全体にとって大きな問題だ。

高い輸出依存度

 韓国貿易協会によると、2018年の名目GDP(国内総生産)に対する比率でみると韓国の「輸出依存度」は37.5%だ。輸出を含む「貿易依存度」となると68.8%となってしまう。

 これがどのくらい高いかと言えば、日本の場合、輸出依存度は14.3%、貿易依存度は28.1%だ。韓国は2倍以上も依存度が高いのだ。

 つまり、韓国経済は輸出に大きく依存し、その中では「半導体」と「中国向け」の比率が最も高い構造なのだ。

 日本企業は1970年代以降の貿易摩擦の激化や、その後急速に進んだ円高への対応のため、急速に海外生産を拡大させた。輸出依存度はぐっと下がった。

 韓国の大企業も、現地化や国内での生産コスト上昇に対応して海外シフトを加速しているが、まだまだ国内比重が高いのだ。