長さ3km、レーザー光が約1000往復、アームトンネルへ

かぐらトンネル内へ。側溝には湧き水が流れるが、雪解けの時期は増えるそう。時々、頭上から湧水が滴り落ちてくる

 重力波望遠鏡KAGRAの特徴の1つが、長いアーム。直径80cm×長さ3kmの真空ダクトが2本あり、L字型に交差する。ダクト内部は、大気の約1000億分の1しかない高真空環境。その中を強力なレーザー光が約1000往復する。XアームとYアームを走るレーザー光が戻ってくるときの到達時間の差を精密に観測することで、重力波を検出する。

長さ3kmの真空ダクトの中をレーザー光が往復。 2本あるアームトンネルのうち、見学したのはXアームトンネル。

 見学当日も「レーザー光が真空ダクトの中を走ってますよ」と聞いて驚く(もちろん、試運転だが)。真空ダクトを触っていいと言われ、そっと触れてみると、ひんやり冷たい。

 アームトンネルは幅4m。作業員は電気自転車のほか、荷物があるときはカート(ゴルフカートのよう)や軽トラックも使うという。「軽トラだと両幅が10cmしか余裕がなくて怖いですよ」と案内役の方が教えてくれた。

KAGRAの心臓部、中央実験室へ

中央実験室でまず目に入るのは光検出器だ。

 次に向かったのは中央実験室。防塵服を身に着け、レーザー光からの保護のためレーザーゴーグルを着用し、大きな扉を開けて室内へ。地下の巨大空間に装置群が並んでいる。

9月30日のKAGRA報道公開の見学場所(黒いマーク)。上の写真は前室から中央実験室に入ったところの光検出器。(提供:東京大学宇宙線研究所)