2018年8月、クライオスタット内へのサファイア鏡設置作業中。一番下にあるのが直径22cmのサファイア鏡。低温サファイア鏡懸架システムにつるされた状態。赤い色は保護膜の色。実際は不純物を取り除いたため宝石の青いサファイアと異なり、透明の単結晶。(提供:東京大学宇宙線研究所)
クライオスタット内でサファイア鏡をつった状態を、鏡の側面から見ているところ。(提供:東京大学宇宙線研究所)

 KAGRA完成までに大変だったことは何だろうか。

「世界で初めてのことはめちゃくちゃ難しい。極低温ミラーも、それを地下に設置するのも大変。でも、中央実験室の中に入ると普通の実験室と変わらないでしょう? この環境を作るのに4年半ぐらいかかったし、鏡を低温にして動かすことも大変でした。ようやく冷やせました」(大橋教授)

 完成にこぎつけた現在の心境は?

「2010年に予算化して9年経ちました。地元の人にも『先生いつまで作っているんですか』と言われ続けた。ようやく皆さんに完成した状態をお見せすることができ、国際共同観測に参加することができる。ほっとしています」

 年内に観測開始予定のKAGRA。重力波望遠鏡ネットワークで何が見えてくるのか。次回に続く!