昭和31年、家庭のオムライスに入っていたご飯は?

「栄養と料理カード」でたどる昭和レシピ(10)オムライス

2019.08.23(Fri)三保谷 智子

 長年、物価の優等生である「卵」を1日1個食べるのは今日では不思議ではない。だが、昭和30年代は、卵は良質タンパク質で滋養があると病人のお見舞い品に選ばれるものだった。90歳の母は、当時、地方の親戚の家では卵1個を兄弟4人で分け合って食べているのを見て驚いたと語る。

 この炒り卵の量が1人分1~2個とたっぷりあれば、いま流行っているとろとろふわ~りの炒り卵がかかったオムライスになる。

ケチャップ味の炊き込みご飯を薄焼き卵で包む――昭和46年

1971(昭和46)年8月号は「チキンライス」と「オムライス」。オムライスのソースはホワイトソース。
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 なべで炊き込んだチキンライスと、それを薄焼き卵で包んだオムライスの2品を紹介している。

 昭和31年4月号と異なるのは、ハムが鶏肉に変わったところと、味つけがトマトケチャップであるところ、そしてオムライスにはホワイトソースをかけているところ。

 青味には、ここでも缶詰めのグリーンピースを使っている。最近はあまり使わなくなった素材のひとつだろう。筆者の記憶では缶詰め特有の臭みがあって、子ども心にもあまり好きではなかった。その後は冷凍食品も出回るようになった。

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