活動と休息の間でカフェイン摂取のメリハリを
――1日の生活の中でのカフェインの適切な摂り方は、どのようなものといえますか。
栗原 カフェインの半減期は3~4時間とお話ししました。最低そのくらいの間隔は空けて摂るのが適切といえます。また、睡眠に影響が出やすいので、就寝の3~4時間前より後はカフェインを摂らないほうがよいでしょう。
これらのことからすると、まず朝、食事とともに1杯、コーヒーなどを飲みます。その3~4時間後は午前10時ごろですので、午前の休憩中にもう1杯、飲みます。抜いても構いません。その後、お昼過ぎに1杯。また夕方に1杯。これで3杯か4杯となります。
その後、夕方以降はカフェインを摂らないようにすれば、睡眠に影響をきたすこともありません。コーヒー好きで夕方以降も飲みたいという方は、カフェインレスでも香りを楽しむことなどはできます。
仕事をしていたり、活動している時間は、カフェインの効果に頼ることも、パフォーマンス維持の一手段です。でも、身体を休ませたい時間は身体にカフェインがない状態にする。そのようにすることが、カフェインの適切な摂り方といえます。