今回は読者からいろいろ、ご意見をいただくかもしれませんが、以下、率直に記してみたいと思います。
さくらんぼ計算とは何か?
まず最初に「さくらんぼ計算」と、それを巡る「問題」のいくつかを確認してみましょう。
どうやら「さくらんぼ計算」を巡る問題は相当錯雑としており(あえて言えば「錯乱」しており)、今回触れることができるのは、そのうちごくごく一部に過ぎないと思われることを、最初に記しておきたいと思います。
さて、21世紀の小学1年生が直面する「さくらんぼ計算」とは何か?
例えば 6+7= ? という 小学1年生の足し算の課題があったとしましょう。
6+7=13 なわけですが、この「13」という答えには「位取り」が出てくる。答えが10を超えるので、ヒト桁繰り上がらなければなりません。
ここで6-7歳児が落ちこぼれないようにしよう、という工夫が必要ということになります。
10の位という新しい概念を理解できない小学生向けに考案されたのが「さくらんぼ計算」であるらしい。
どういうことか?
数を2つに分けて「10のかたまり」を作ろう、というのが、この計算のポイントなのです。つまり図で示すなら、こんな具合に
つまり「6を3と3に【さくらんぼ状】にわけて、片方の3と、残りの7を足して【10の塊】これと、のこった3を足して、答えは13」という計算法だというのです。
さて、この「さくらんぼ計算」を巡る批判、いや非難と言ってもいいかもしれませんが、以下のような計算を巡ってなされているのを目にしました。
すなわち同じ問題は以下のように解くことも可能になるわけです。
そして、両者があると混乱するから、どっちか1つにしてくれ式のクレームを目にしました。
本稿は、「それではダメなんだよ」というのが基本的な趣旨になります。