セミナー参加者のアンケート結果を見ると、この「トーク」セッションの満足度が78%と最も高かった。フリー記述の感想からも、課題にぶつかっている企業が多いことがうかがえる。

・先進企業の取り組みが大変興味深かったです。

 業種間でテレワーク実施に感じる課題の違いがあるのか、組織風土の変革に取り組んだ例などにも関心が出てきました。

・トークセションでは、実際のご苦労話や解決策などのお話がきけて、大変勉強になりました。

・何かをやろうとすると必ず反対意見が出るというのが、どの会社でも共通の悩みだということが分かり、新しい施策導入へのモチベーションが上がりました。

・トークセションで実例を聞けたことが大変参考になりました。

・導入後に悩むことでの(共通)課題が類似していると実感できてよかった。

・各社のテレワーク推進の苦労TALKが聞けて、共感できたことと、さらなるブラッシュアップ・目指すことがあるのでは、と感じた。

テレワーク導入後の課題「あるある」

 このセミナーでは、筆者が基調講演を担当した。長年テレワークのコンサルティングをしていると、「導入後の課題」は、目に見えている。

 多くの企業が、テレワークを導入する場合、「育児休業制度」「フレックスタイム制度」などと同様に、人事部が制度を策定する。

 次に「PC機器」と「セキュリティ」については、IT部門がシステムを導入する。そして、社員への告知。

 しかし、これが「利用者が増えない」テレワークを引き起こす要因でもある。