韓国・済州島に新空港建設へ、中国人観光客の急増で

韓国・済州島の街並み(c)Relaxnews/shutterstock.com/Nattee Chalermtiragool〔AFPBB News

 済州島(チェジュ島)は「韓国のハワイ」と言われ、韓国随一のリゾート地である。

 島全体がユネスコが指定した自然地質公園であり、世界文化遺産に登録された観光資源も多い島だ。

 このような韓国人の憧れの土地は、2006年から済州特別自治道(「道」は日本の県に当たる)となり、観光特区としてさらに発展を遂げた。

 観光産業活性化のため、外国人がノービザで30日間滞在できるノービザ滞在制度は2002年から施行している。 

ノービザ制度を悪用する外国人

 しかし、このノービザ滞在制度は現在、「諸刃の剣」となって済州島、さらには韓国全体までも苦しめている。

 元々観光客を呼び寄せるためのノービザなのに、それを悪用する外国人が増えたからだ。

 ノービザで入国した外国人は難民申請することによって、審査期間中は無制限で滞在できる外国人登録証を手に入れることができる。

 難民申請は受け入れられなくても訴訟をすれば最長3年の滞在が可能だ。こうした盲点を突いて、海外からの外国人入国者が増えているという。

 さて、米国では不法移民者のことで物議を醸しているが、韓国ではイエメンからの難民問題で大変なのである。