バーでカンパリ・アペロールのカクテルも楽しみたい

食前酒として世界で人気沸騰中のハーブリキュールとは

2017.11.27(Mon)加藤 真由

愛された歴史が今に続く

 どちらもなぜこれほどまでに人気なのか。カンパリ、アペロールの歴史を紐解こう。

ダビデ カンパリ-ミラノ社のジャスティンウェストン氏(右)と日本で販売をてがけるアサヒビール 理事 マーケティング第三部長 笹原俊一氏

 カンパリは1860年、北イタリアの小都市ノヴァーラで誕生したハーブリキュールだ。カンパリ社の創業者であるガスパーレ・カンパリ氏が、ミラノのドゥオモ広場の一角に「カフェ・カンパリ」を出店したところ、ほのかに甘く、心地よい苦みをたたえた味わいが大評判になったのだとか。ミラノっ子は親しみを込めて「ビターカンパリ」と呼び、同時に「カフェ・カンパリ」はミラノの大人たちが集うサロンとしてにぎわいを見せた。

 その後、息子のダヴィデ氏へ家業が引き継がれ、当代一流のアーティストとのコラボレーション広告を打ち出したことにより、現在に続く「カンパリ=アート」のイメージを定着させている。

 一方、アペロールの起源は、ヴェネチアに程近いイタリアの古都パドヴァの広場で開かれる青空市場にある。当時売れ残ったオレンジを袋に入れておいたところ、果汁が自然発酵し、偶然にも美味しいドリンク誕生となった。1919年、この地でリキュールづくりを行っていたバルビエリ兄弟が改良を加え、アペロールとして正式に販売を開始した。

 アルコール度数はカンパリ25度、アペロール11度。華やかな色味とハードリカーよりも低いアルコール度数で、どちらもカジュアルにライトに楽しめるところが世界で人気が高まっている理由なのだろう。

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