98×97を3秒で
第2回は両手で九九の計算ができることを紹介しました。
両手の指が10本あることを利用した計算方法と言えます。そこで、指が100本(50本+50本)あるとしたらと考えることで、100に近い数度どうし(ここでは90の段どうし)のかけ算で、うまい計算方法が出来上がります。
99×98を例に説明してみます。
今度のポイントは「指が50本ずつあること」と「100との差」です。
まず99と98について、100との差はそれぞれ1と2です。この差の数だけ左手は1本、右手は2本の指を折ります。
すると、50本ずつの左手と右手の折っていない指(立っている指)の数はそれぞれ、50-1=49、50-2=48です。
それらの和49+48=97が答えの百の位以上の数。
そして、左手と右手の折った指の数の積1×2=2が答えの十の位以下の数02となります。したがって、99×98=9702と分かります。