前回、「数、数字、数値の違いを子供に教えられますか?」の最後に宿題を出しました。今回はその答え合わせと解説から始めます。

前回の宿題の解説

 

(1)三角形の面積=底辺×高さ÷2 の底辺と高さは「数値」または「数」

 「底辺」と「高さ」とは長さです。長さは計量して得られる値で1m、3cmといういうように[m]や[cm]という単位がつきます。よって、これは「数値」です。小学校算数の教科書に出てくる「長さ」は、メートルという単位がついた「数値」です。

 ところが高校数学の教科書や大学入試数学の問題を見てみると、「底辺と高さをそれぞれ1,2とする」という表現になります。この場合の底辺と高さは単位がついていない、単なる「数」ということです。

(2)お札に印刷されたものは「数字」

 ポイントは「モノ」です。さらに図には「コレ」という指示代名詞があります。コレの先にあるモノは「10000」という「数字」です。印刷された文字「10000」は数字であり、インキが紙の上にのったモノにほかならないということです。

(3)視聴率は「数値」

 視聴率は、モニター世帯に設置された測定機器から得られるデータを基に算出される統計データです。すなわち視聴率は算出して求められた数なので数値です。