毎年、年末になると恒例行事に行われるのが新しい政党の誕生である。

 2014年12月26日には、「生活の党と山本太郎となかまたち」という摩訶不思議な名前の政党が誕生した。2014年の総選挙で生活の党が2人しか当選せず衆参合わせて4議席となり、得票率も2%を割ったため政党要件を失った。政党交付金を得るために、数合わせで山本太郎参議院議員を抱き込み、政党要件を確保したということだ。この「政党」なるものに今年は3億3000万円の税金が交付された。腹立たしいと思うのは私だけではないだろう。

 維新の党は、「おおさか維新の会」と「維新の党」に分裂した。分裂騒動の中で「通帳と印鑑を返せ」「いや返さない」ということが、両派の大紛争となった。何というレベルの低い喧嘩なのか。

 政党交付金は年4回に分けて交付される。この維新の党には、今年26億6000万円が交付されている。1回当たり約6億6000万円である。分裂後、この金は大阪側に渡ったということなのだろうか。維新の党は、今月6日に松野頼久氏を代表に再選した。政党交付金は、このままで交付されるのだろうか? 毎年1月1日が、政党交付金を交付する基準日なので、新党の届け出を新たにする必要があるのだろうか? ややこしくて事実関係が分からないが、来年交付される手続きだけはしっかりやるのであろう。