民主党の前原誠司元外相が、また“とんでも発言”を行った。民主党を解党して、維新の党と合流すべきだと言うのだ。

 前原氏と言えば、元民主党代表でもある。民主党政権では国土交通相、外相、政調会長など政府と党の要職についてきた。今日の民主党に大きな責任を負っている1人である。それが現在の執行部と何の相談もなしに「党を解体しろ」というのである。

こういう人は政党人ではない

 しみじみ思うのは、政党人として、本当の苦労をしたことがないのだろうな、ということである。

 民主党には、最高時より減らしたとはいえ、2014年9月27日現在で1309人の地方議員がいる(一番多いのが自民党で3015人、次が公明党で2939人、その次が共産党の2679人となっている)。

 都道府県議だけを見ると、自民党の1246人に次いで多い401人となっている。最近で言えば、11月15日投票で行われた福島県議選では、自民党が2議席減らしたのに対して、民主党は3議席増やしているのである。

 前原氏は、この地方議員の声を聞いたのであろうか。民主党公認で当選したばかりの人に「解党しましょう」と言うのだろうか。