「ベネズエラでそうだったし、キューバでもそうしている」

 米共和党のレーガン、ブッシュ(父)政権で海軍次官補、特殊作戦・低強度紛争担当首席国防次官補代理を歴任したクロプシー氏は「トランプ氏は対立する大国の無防備なパートナーに再び断固たる行動をとった。ベネズエラでそうだったし、キューバでもそうしている」という。

 クロプシー氏によると、イランへの攻撃は、抑止力を最大化し長期的な戦略的利益を得るために状況に応じて圧倒的な武力を用いる「トランプ・ドクトリン」を確固たるものにしている。「トランプ氏の戦略は首尾一貫しており、慎重だ」と強調してみせる。

 無防備な敵対国に圧力をかけることで戦略的ライバルである中国の影響力を削ぐことができる。これが貿易、関税、台湾への武器輸出を巡ってワシントンが中国と複雑な駆け引きを続けている理由だとクロプシー氏は指摘する。

 同氏によると、ウクライナ停戦交渉を進める一方で、欧州諸国に費用を負担させつつ武器供与を継続してロシアを牽制。イランやベネズエラで見せた圧倒的な武力行使は米国との直接対決が中露にとっても極めて壊滅的な結果を招くという強力なメッセージになっているという。