「マンデルソン氏よりもアンドルー容疑者の方が証拠が多い」

 ロウニー氏は「私はずっとマンデルソン氏よりもアンドルー容疑者の方が証拠が多いと思っていた。つまりアンドルー容疑者はエプスタインとより長期間、より深く関わっていたため情報をリークする機会も多かった」と解説する。

 しかしロウニー氏自身「先にマンデルソン氏を起訴して地ならしをすれば、アンドルー容疑者も起訴せざるを得ない状況になるだろうと思っていた。しかし警察はこの手順を無視した。メディアの圧力、世論の圧力がアンドルー容疑者の逮捕を後押しした」と語る。

 08年の世界金融危機でアイスランド最大のカウプシング銀行が破綻した後、英富豪デビッド・ローランド氏がそのルクセンブルク部門を約4000万ポンドで買収・再編した。アンドルー容疑者は貿易特使の立場を利用して得た政府内部の情報を漏洩していた疑いが持たれている。

 10年にはアフガニスタンのヘルマンド州地方復興チームが作成した報告書をエプスタインにメールで転送していた。政府内での活用を想定した「機密」扱いの文書で、公的な調査結果を私的なビジネス勧誘の道具にしていた実態が浮き彫りになった。