いまこそ野球の歴史を振り返るべき
和泉:もう私は64歳です。はっきり言って、毎年生徒と共に現行ルール内で精一杯チームづくりを行なっているのが現実です。この問題は私たちよりも、これからの高校野球を引っ張っていく若い年代の監督さんにとっては、死活問題でしょう。
その中で言えるのは、高校野球は野球の「歴史」をいま一度振り返り、原点を思い出すべきではないかということです。
なぜ野球は9イニングなのか、なぜフィールドには9人いるのか。なぜ、ピッチャープレートからホームベースまでは18.44m離れているのか──。
50年以上、野球にかかわってきた経験から「野球ってすごいなぁ。面白いルールだな。よくできているわ」と心から思いますよ。なぜ9イニングなのかと言えば、9人出場する選手に、最低3打席以上打席が回ることも、ひとつの理由でしょう。そのことでゲームバランスを担保しているという側面もあるのではないでしょうか。
変わっていく時代の中にあっても、野球というスポーツの本質は、そう簡単に変わるとは思えません。変化が求められる今こそ、野球の歴史に想いをはせるべきかもしれません。