大学4年生の黒田と溜池がMGC出場権を獲得

 42.195kmを駆け抜けた後、吉田と黒田はハグで互いの健闘を称えた。

「優勝争いをして日本人1位を狙っていました。序盤は凄く冷静に走ることができて、MGCも獲得できてうれしいです。(黒田は)非常に頼もしいなと思いました。普段、一緒に練習をしていますし、ラストも競り合うことができて僕自身も成長できているので、本当に感謝しています」と吉田が言えば、黒田も自身の走りに“合格点”を与えた。

「箱根駅伝後は調子が上がりませんでしたが、全集中で全力を尽くしました。終盤は脚が完全に止まって、マラソン経験値の差が出ましたね。でも、しっかりと力を出せたと思うので、自分のなかでは満足しています」

 箱根駅伝の爆走に続いて、体調不良のマラソンでも好走した黒田。今後は「同期と卒業旅行に行こうかな」と“充電”する予定で、春からは吉田と同じGMOインターネットグループの所属となる。

 日本勢は吉田と黒田に続き、2時間7分台で4~7位に入った福谷颯太(黒崎播磨)、井上大仁(三菱重工)、古賀淳紫(安川電機)、溜池一太(中大4)の合計6人が2028年ロス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(27年秋)の出場権を獲得した。溜池のタイムは2時間7分59秒で、チームメイトの白川陽大(中大4)も2時間8分48秒で10位に入った。

 黒田以外の青学大勢は平松が自己新の2時間11分31で19位、「引退レース」となった荒巻が2時間13分56秒の29位、宇田川が2時間21分39秒の39位、塩出は途中棄権となった。

 なお青学大は日本学生ハーフマラソンで榅山一颯(1年)が1時間1分23秒の自己ベスト。同日の神奈川マラソン(ハーフ)で福冨翔(2年)が1時間2分07秒で2位に入ると、船越碧(2年)、石川浩輝(1年)、日向春空(1年)、安島莉玖(2年)、黒田然(2年)、上野山拳士朗(1年)も1時間2分台前半の自己新で走破している。

 箱根駅伝の歓喜から1か月。絶対エースの黒田は“ロス五輪”に向けて、1・2年生は“4連覇”に向けて絶好のスタートを切った。