葉が劣化した中国産が安値で市場に、卸売市場が対策へ
カーネーションで言えば、コロンビア産の採算ラインが卸値で1本あたり55円ほどであるのに対し、中国産は40円と安い。母の日向けに中国産が食い込み始めた理由には、物価高に苦しむ消費者の懐事情もある。その分、中国産の輸入が急増すれば国内市況を撹乱する要因になる。さらに、葉が多少劣化して行き場のない商品も安値で市場に投げてくることがある。磯村会長は「卸売市場も何らかの対策を考えなければならない」と言う。
大田市場では様々な花卉が取引される。写真はバラ
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日本の花卉生産額は、22年に約3700億円となり、ピークだった1998年に比べ4割強も減った。栽培面積も2万4000ヘクタールと、ピークの95年から半減している。
花卉生産は本来、付加価値の高い農業である。国内外の揺さぶりに打ち勝つ経営を見出せば、逆に輸出を増やし、若い生産者を引き込める。農漁業に力を入れる政府の戦略に、花卉も加える必要がある。



