2025年12月、変電ステーションに連担していた陸上風力発電所の計画が断念されたことが、報道されました。地元スウェーデンヒルズの住民による5年間に及ぶ反対運動の成果です。当発電所サイトからは最短3.5kmの場所に航空自衛隊当別分屯基地、当別第45警戒隊があり、当発電所の管理運営は法人R*1が担う予定でした。

*1 法人Rは、笠佐島の対岸にあるメガソーラーの管理運営法人と同じで、上海電力日本岩国メガソーラーの稼働直前の管理運営法人でもありました

地域の水源地が外資の手に

 水源がらみの問題も深刻になってきました。

 北海道京極町は2025年12月、乱開発防止と水源維持のために11.6haの民有地を1億1600万円で購入することを決めました*2。当該地の水源の湧出量は推定1日3万7000~4万7000トン。隣接する倶知安町で2025年春、外資(中国資本)による都市計画法、森林法違反の無許可の乱開発*3が発覚しましたが、これを受けて京極町として購入を議決したそうです。何としても防止したかったのでしょう。

豊かな水源地=京極町(筆者撮影)

 同じく羊蹄山山麓のニセコ町では、上水道水を供給する町有地(水道水源保護地域)の所有権をめぐって町は係争中です。その土地の元の所有者から5億円の和解案を提示されています。ニセコ町では別の箇所でも、2010年以降、マレーシア資本がもつ上水道敷設地(2カ所)の購入に手こずり、3年後、町として諦めた経緯がありました。

 今後、大口開発が続き、水需要が増大していく自治体では、こういった問題がより顕在化していくでしょう。

*2 北海道新聞2025.12.19

*3 https://www.mucuna-beans.com/column/column-134/