報道によれば、岡本選手とブルージェイズが合意した契約は4年で総額6000万ドル(約94億円)。上記の計算式にあてはめると、巨人への譲渡金は1087万5000ドル(約17億円)となる見込みだ。
岡本選手は入団から11年が経ち、推定年俸の総額は20億円超となる。そう考えると、巨人は岡本選手に支払ってきた年俸の大半を「相殺」できるほどの譲渡金を手にしたことになる。
山本由伸投手が2024年にドジャースとメジャー投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約455億円)の契約を結んだときには、オリックスが約72億円の譲渡金を手にした。オリックスが入団から山本投手に支払った7年間の総年俸に入団時の契約金を合わせても“大金のおつり”が転がり込んだ形だ。
山本由伸投手がドジャースと契約したときには、オリックスに約72億円の譲渡金が入った(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
球団は譲渡金について、メジャーへ移籍した選手に代わる補強費や施設整備などの財源として活用できる。
日本の球団にうまみのある「移籍金ビジネス」
メジャー側は過去も、2007年にレッドソックスが松坂大輔氏の移籍で西武に当時のレートで約60億円を支払い、2012年にレンジャーズがダルビッシュ有投手を獲得した時には日本ハムに約41億円が支払われている。
その後、譲渡金の規定がメジャー主導で変更されたが、それでも現在に至るまで、譲渡金はFA取得前のメジャー移籍を希望する選手の目標の実現だけでなく、球団経営の観点からは「移籍金ビジネス」としての側面があり、NPB球団にとってありがたいものとなっていることは間違いない。実際、ソフトバンクを除く11球団がポスティングシステムによる移籍を容認している。
ところが、今オフの移籍市場では、“異変”が起きた。