太陽の元で光り輝くねぶた
寒川神社 拝殿 写真/つきのさばく/PIXTA(ピクスタ)
この神社は相模国の一之宮でもあるため、初詣の人出は鎌倉の鶴岡八幡宮に次いで神奈川県下第2位。さすがにものすごい人出で、ご社殿前に辿りついてお参りするまでかなり時間がかかりそうだが、三が日の間にお参りすると、ほかではちょっとお目にかかれないよいものを見られる。それは神門の上に掲げられ、太陽の元で光り輝くねぶたである。
なぜお正月の神社に青森のねぶたがあるのかと驚くのだが、これは平成13年から行われている「迎春ねぶた」という行事で、今では寒川神社の風物詩のひとつとなっている。
本場青森の著名なねぶた師によって制作されたこのねぶたは、市中を引き回されるものではなく、迎春のための華やかな飾りとして神門の上に掲げられる。2026年のテーマは「丙午~那須与一『勝利の的』~」。平家物語に登場する弓の名手の姿が描かれる。設置期間は2025年12月20日(土)午後4時30分~2026年2月23日(月)。12月20日にはねぶた囃子とハネトによる点灯式が行われた。点灯時間は日没より午後10時まで、2月1日以降は午後7時まで。しかし三が日中だけは常時点灯されるので、昼間にお参りに出かけても光を放つ華麗なねぶたを見ることができるのだ。
しかしお正月の寒川神社参りには、ひとつだけ残念なことがある。それは、御社殿の奥にある聖地「神嶽山(かんたけやま)神苑」に行けないことだ。そこは、ご社殿内でご祈祷を受けた人のみが入れる特別な場所である。しかし冬季は閉園になっているため(開園期間は3月上旬~12月13日。月曜日休。祭日の場合は開園)、初詣期間は立ち入れないのだ。
「せっかくご祈祷を受けて神苑に行ける権利を得たのになんてことだ!」とがっかりするなかれ。この権利は当日以外も有効なので、神苑が開いている時期に再度来ればいいのだ。つまり神様に「またいらっしゃい」と言われたようなもの。入苑のためのチケットはその時まで大切に保管しておこう。