国営原子力企業の調達・支払いをコントロールする陰のグループ

「メッセージはキーウの和平案交渉でウクライナ代表団を率いていたイェルマーク氏にとって激動の一日の後に届いた。イェルマーク氏への家宅捜索はウクライナの汚職監視機関が15カ月かけ『ミダス作戦』と呼ばれる大胆な恐喝事件を調査した後に行われた」(ドーンボス記者)

 ドーンボス記者によると、捜査でウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムの請負業者に10~15%のリベートを払わせるか、ブラックリスト入りするかのどちらかを迫るという計画が白日のもとにさらされた。ウメロフ氏らも事情聴取されている。

 イェルマーク氏本人はX(11月28日付)に「NABUと特別汚職対策検察局(SAPO)は自宅で手続きを進めている。彼らは完全な立ち入りを許可されており、私の弁護士も現場にいて法執行官と連絡を取っている。全面的に協力する」と投稿していた。

 NABUとSAPOはイェルマーク氏に対する家宅捜索がミダス作戦の一環であることは認めたものの、現時点でイェルマーク氏が正式な容疑者として訴追されたとは発表していないと強調している。