6組の中大勢は岡田が27分37秒06、本間が27分45秒05
緑のウェーブライトが27分40秒に設定された10000m6組(B)は中大勢が記録を狙った。トップ集団は5000mを13分50秒で通過。9000mを24分57秒で通過すると、岡田開成(2年)が飛び出して、緑のライトに追いついた。岡田は残り1周で順位を落としたが、自己ベスト(28分08秒72)を大きく塗り替えて、27分37秒06の中大記録を樹立した。
「まずは27分台。中大記録(27分44秒48)を更新できたらいいなという感じで走っていました。自己評価は100点です」
岡田は出雲駅伝の1区で区間賞を獲得するも、全日本大学駅伝は7区で区間6位と振るわなかった。
「全日本は青学大・黒田朝日さん、駒大・佐藤圭汰さんと戦って、自分がいかに力不足か思い知らされました。その悔しさを忘れずに、もう一度流れを取り戻そうと練習してきたんです。ここから箱根までが大切になってきます。希望区間は4区もしくは7区です。4区なら前回の青学大・太田蒼生さんのように自分が勝負を決められるような走りをしたいと思っています」
中大勢は本間颯(3年)も27分45秒05をマーク。後半に集団から引き離されたが、しっかり粘って、自己ベストを更新した。出雲は6区で区間10位、全日本は1区で区間8位と駅伝シーズンは苦しいレースが続いていたが、ようやく“覚醒”した。
「全日本が終わってから、藤原(正和駅伝監督)さんに活を入れられました(笑)。力がついている分、去年と比べて練習自体が楽に終わってしまう部分があったので、アクセルを踏んできました。全日本からどれだけ修正できているのか。今回はしっかり粘れて、最後に上げられた。そこは良かった点かなと思います」
箱根駅伝に向けては、「総合優勝が一番近づく区間を任せていただければなと思いますが、希望区間は3区です。1年間、59分台を達成するために練習してきました」という。前回は3区を区間歴代4位の1時間0分16秒(区間賞)で快走している本間。國學院大・野中恒亨が3区で「60分」をイメージしていることを伝えると、「同級生ですし、負けたくないと思います」とライバル視していた。