「立憲は叩きやすいんですか?」「叩きやすいと思います」
吉田氏:ちょっとこの間、ショックな話があって……。私の友人が、ある大学院に社会人になってから入ったんですよね。その友人に「ちょっと吉田さん、ヤバいよ」って言われて。「何?」って聞いたら、「立憲、広報(戦略を)変えるんだよね? 頑張んなきゃヤバいよ」って。
立憲民主党の吉田晴美代表代行(写真:共同通信社)
「なんで?」って言ったら、同級生の大学院生が、よくSNSでは国民民主党と参政党は見ると。だけど「立憲の話題は全然出ない」って言われて。「えーっ!」て言ったら、「むしろ知らないよ」って言われてしまって……。
だからある意味、立憲に対していいも悪いも、そもそも意見を持つほどの情報が来てないから、このマイナスを逆にプラスに考えて、プラスのニュースフィードをもっと増やしていったら、違ってくるんじゃないかって。
西田氏:話題になっていないことはたぶんなくて、必ずスケープゴートで叩かれているんだと思います。ちょうどいいから。つまり、ある種の塊として大きいので、ちょうどいい叩き台になってて。
吉田氏:やだ、サンドバッグ状態。
西田氏:今の(大学院生の指摘)はかなりポジティブで、話題になっていないわけじゃなくて、情報量が少ないこともあるのかもしれませんけど、みんな好き放題ボロカス叩いてるっていう感じだと思います。
吉田氏:叩きやすいんですかね?
西田氏:叩きやすいと思います。
吉田氏:なんで叩きやすいんだろう? なぜ他の党じゃなくて、立憲民主党が叩きやすいんですか?
西田氏:今保守人気っていうのがあって、やっぱり立憲民主党はどうしてもリベラルに見えるっていうのがあるんだと思います。
それからもう一つは、やっぱり主張がはっきりしていないように見えるんだと思うんです。憲法改正どうするのか。「(立憲が主張する)論憲」っていうのはあるのかもしれませんけど、でもやっぱり論理的には、「変えるか、変えないか」なんで。
吉田氏:なるほどね。主張がはっきりするっていうのは大事ですね。
西田氏:それともう一つは、何人かとてもネットで存在感のある、小西(洋之)先生とか、米山(隆一)先生とかが、やたらと知られているっていうことなんじゃないですか。
僕もあまり人のことを言えた義理じゃないですけど。(両氏が)立憲民主党を代表しているように思われている。立憲民主党はみんな小西先生か米山先生、っていう印象が強いと思いますよ。
吉田氏:一番プレゼンスが高いと。なるほど。
いやなんかね、もっと本当は立憲民主党、今私が代表代行で一つの自分のミッションだと思っているのは、立憲民主党は国会議員の政党ではないんですよね。全国に1200人の自治体議員がいて、かつ女性の自治体議員もとても多い。すごく地域で頑張っている。世襲でもなく、本当に初めて政治に挑戦して議員をやっている方も結構多い。その方々が、もっとどんどん前面に出てほしいなと。
何となく今までピラミッド型みたいな政治だったのが、それぞれ議会は違うけれど、本当に生き生きワクワクしながらこの仕事をしているっていう姿を、私自身は引き出したいなと思っているんです。
西田氏:吉田先生、明るくてあんまり攻撃的ではないのもすごく良さそうですよね。タイミングよくハマれば、ネットでググッときそうな感じがします。
