兵庫県の「内部通報情報」が立花氏に渡ったルートも解明されるか

 日曜未明に逮捕され、翌日には神戸地検に送検されましたが、今後の取り調べは、竹内元県議に対する名誉毀損だけにとどまりません。これまで被害届や告訴が出されていた複数の案件についても、改めて事情聴取が行われる可能性が高いとみられます。

送検のため兵庫県警本部を出るN党党首の立花孝志容疑者=11月10日午前(写真:共同通信社)

 保釈の余地がまったくないとは言えませんが、裁判所が「逃亡や証拠隠滅のおそれがある」とする逮捕状を認めた以上、簡単に保釈を許可するかどうかは予断を許しません。

 立花氏に対しては、兵庫県議会議員の奥谷謙一氏、丸尾牧氏をはじめ、多くの人が被害届や告訴状を提出してきました。過去にN党に関わっていた人、演説を傍聴中に暴力をふるわれたと訴える人など、これほど多くの事案が長く棚上げにされてきたこと自体、理解しがたいという声もあります。

 今後の捜査は、こうした個別の案件の実態解明に加え、兵庫県の「公益通報者保護法」問題において、内部情報がどのような経路で立花氏側に流れ、その際どのような条件があったのか、という点にも及ぶでしょう。

 実際に百条委員会では、委員を務めていた維新所属県議が、非公開資料を立花氏側に提供していたことを認めたと報じられています。こうした情報の扱いが、通報者の保護という観点から見て適切であったのかどうか、改めて問われなければなりません。

 また、立花氏は、内部告発者であった県民局長に対して「10人と不倫や不同意性交をしていた」などと発言していましたが、のちに客観的な裏付けがない伝聞であったことを自ら認める形になっています。自ら命を絶った県民局長の遺族が、名誉毀損を理由に今後、民事訴訟を起こす可能性も否定できません。

 こうして外堀が埋まっていけば、斎藤知事に対してかけられている地方公務員法違反容疑の告訴についても、立花氏との「二馬力選挙」との関係がより鮮明になっていく公算が大きいとみられます。