「スパイ行為とは英国の国家安全保障への『積極的脅威』を伴う」
英国の公務機密法は「敵に有用な情報」を渡すことを禁じている。別のブルガリア人スパイに対する高等法院判決で「スパイ行為とは英国の国家安全保障への『積極的脅威』を伴うものでなければならない」との新基準が示された。
検察は立証を補強するため安全保障上の中国の脅威やスパイ活動を認めていたコリンズ氏に追加証言を依頼。コリンズ氏は労働党マニフェスト(政権公約)に明記された「中国との前向きな関係を模索する」方針を示したため、検察は「敵とは言えない」と起訴を取り下げた。
ベリー氏は「中国企業向けに英中貿易関連の公開情報をまとめただけ。アレックスからのタスクも中国企業からの正当なコンサル依頼と理解していた」と説明。キャッシュ氏も「ベリー氏との交流も政治・中国政策への関心からの議論だった」と無罪を主張していた。
キア・スターマー英首相は昨年11月、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議で習主席と会談し、世界の安定・経済協力・クリーンエネルギーへの転換を追求するため「協力する責任」を両国が共有していることを確認した。
昨年11月、リオデジャネイロでのG20サミットに合わせて会談したスターマー首相と習近平主席(写真:新華社/共同通信イメージズ)