米国で始まった“安政の大獄”、敵味方関係なくトランプ批判者を次々断罪
米ロ首脳会談に難癖つけたボルトン元大統領補佐官もFBIの家宅捜査受ける
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2025.8.26(火)
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建前は国家機密漏洩容疑追及、真の狙いは?
米連邦捜査局(FBI)は8月22日朝、 第1期トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたジョン・ボルトン氏(76) が住む東部メリーランド州の高級住宅地ベセスダの自宅を捜索した。
(FBI descends on ex-Trump official John Bolton's home in early morning raid: report - Raw Story )
FBIは犯罪の証拠を見つけるため、裁判官の「捜索差押許可状」 に基づき、ボルトン氏宅を強制的に捜索する、いわゆる「 ガサ入れ」だ。
米メディアは、今のところボルトン氏は逮捕されておらず、 取り調べも受けていないと報じている。
しかし、「通常、家宅捜索は起訴するかどうかを決める終局処分前に行われる。FBIがボルト ン氏をクロと見て、近々起訴される可能性はある」(捜査関係筋)ようだ。
トランプ氏は第1期政権時、ボルトン氏が2020年に上梓した著 書「The Room Where It Happened: A White House Memoir」(邦訳「ジョン・ボルトン回顧録: トランプ大統領との453日」) には、現職時代に入手した国家機密情報が引用されているとして出版 差し止めを求めて提訴したことがある。
(John Bolton, Robert Petkoff, John Bolton - epilogue, Simon & Schuster Audio: Books )
その後、ジョー・バイデン政権が2021年誕生、 同政権のメリック・ガーランド司法長官は、 事実関係から見て立件性がないとの判断から民事訴訟、 刑事捜査の中止を決めた経緯がある。
トランプ氏は当時、この決定に「政治的判断がありありだ」 と食い下がった。
しかし、バイデン政権は「 バイデン氏の国家機密文書保管疑惑や同氏の二男、 ハンター氏の脱税・不法銃購入・ 保持疑惑を調査する特別検察官新設など超党派の捜査活動を行って いる」と分け隔てない公正な対応を強調、トランプ氏の要求を突っぱねた。
(FBI searches former national security adviser John Bolton's home in a probe to find classified records )
政権に返り咲いたトランプ氏は、 その鬱憤を晴らそうとしているようにも見える。まさにトランプ氏の尋常でない執念深さを如実に示している。