安島が日本人2番も「自分は弱かった」
黒田朝日に続いてフィニッシュしたのが安島莉玖(青学大2)だ。28分35秒06で4位に入るも、「自分は弱かったなって感じました」と悔しさをにじませた。
安島は関東インカレの男子2部10000mで大幅ベストの28分19秒81で日本人トップ(4位)に入っている。そのときは「朝日さんがエースで、自分が準エース」と話していたが、日本インカレでは大先輩に勝負を挑んだ。
「朝日さんに最後まで食らいついて、ラストスパートで勝ってやろう、というレースプランを考えていました。正直、勝てそうな感じはなかったんですけど、勝てないから無理だという考えではなく、隙を突いて勝ってやろう、という気持ちでいたんです。でも、一番きついときにキロ2分50秒を切るペースになって、呼吸がきつくなりました……」
それでも他校の日本人選手に先着したが、本人の評価は厳しかった。
「自分としてはタイム、順位とも納得していないので、そこはどうでもいいかなって感じです。このままだと出雲駅伝に出走できなかったり、箱根駅伝は希望している往路ではなく、復路になる可能性もある。今後の練習でもしっかり上の方に絡んでいき、準エースじゃなくて、エースになりたいです」
青学大は遠藤大成(2年)が29分13秒59で8位に入り、トリプル入賞を果たした。5月の関東インカレでは折田壮太、小河原陽琉、黒田然ら2年生世代が活躍。駅伝シーズンでは熾烈なレギュラー争いが繰り広げられることになりそうだ。