
DEI撤廃、パレスチナ支持粉砕に躍起
米国のドナルド・トランプ大統領は、米国内の大学に対し、
①「多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包括性(Inclusion)=DEI」を重視した入学選考基準や教育プログラムの見直し、
② パレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルに抗議する学生運動の
③反米国的な価値観を持つ学生に関する報告の提出、
などを求め、これに従わない大学に対し、教育・
トランプ氏は大統領就任と同時にDEIを直ちに廃止する大統領令を出し
これを受けて、国防総省はじめ各政府機関はDEIを即刻廃止、「
トランプ氏はこの政策を私立大学や研究機関にも要求した。これに真っ向から反発したのがハーバード大学だった。
ハーバード大の行動に、東部、中西部、西部の大学18校からな
ビッグテン・カンファレンスはミシガン大学、ノースウェスタン大学、ラトガーズ大学、UCLA、
(Big Ten universities unite against Donald Trump's education attacks)
アメリカ合衆国より古いハーバード大学
ハーバード大はアメリカ合衆国建国前の1636年に創立された
同大学はアイビーリーグ8校のトップとして学問、見識、
また、建学の際に
だが、保守派の卒業生も多く、現在上院には実力者のテッド・
現在の学生数(学部、大学院合わせて)は2万4596人、
米国の知性主義の頂点に立つハーバード大は、
(Harvard alumni elected to the 117th Congress | Harvard Magazine)
その天下のハーバード大にトランプ氏が挑戦したわけだ。
トランプ氏は学歴的にはアイビーリーグのペンシルベニア大学ウォートン・スクール(大学院ではなく学部)卒業だ。
しかし、米主要紙の政治記者は異口同音に「トランプ氏は
これまで刊行されたトランプ本では、トランプ氏自身友人に「
ところで、ハーバード大の学生を人種別(ヒアリング結果)で見てみると、以下の通りだ(2024年度新入生、複数回答あり)。アジア、黒人、ヒスパニック系が他のアイビーリーグに比べて多い。
白人:53.1%
アジア系:23.6%
黒人:15.7%
ヒスパニック系:13.4%
南アジア系:8.3%
ネイティブアメリカン:0.9%
太平洋諸島系:0.6%
(The Harvard Crimson | Class of 2025 By the Numbers)
この点もハーバード大のリベラル色を濃くしている。
現在のアレン・ガーバー学長(経済学博士、医学博士)