トランプ関税の影響はあるものの、米国は強い
米国のGDPは約29兆ドル。2位の中国(約18兆ドル)を引き離して世界一です。かつて世界2位だった日本は4位で約4兆ドルです(以上すべて2024年時点)。
日本は人口減少が進んでいますが、国連の推計によると今後中国やインドでも人口が減少します。しかし、米国は主要先進国の中で唯一人口が増加。2024年時点で約3.4億人の人口は、2050年に約3.8億人、2100年には約4.2億人になると予想されています。
<中国・インド・米国・日本・ドイツの人口推移・見通し(2000年〜2100年)>
人口が増えると、経済活動が行われ、経済成長が続くことが見込まれます。名目GDP上位5カ国の推移・見通しを見てみると、米国は右肩上がりで、力強さが際立っています。
<名目GDP上位5カ国の推移・見通し(1980年〜2029年)>
トランプ関税の影響で米国に対する信用が揺らいでいるとも言われます。しかし、人口動態を軸に今後の経済成長の見通しを考えると、依然として米国の強さは際立っているのではないでしょうか。
米国には世界的な企業もたくさんあります。マグニフィセント・セブン(グーグル・アマゾン・フェイスブック(現メタ)・アップル・マイクロソフト・テスラ・エヌビディア)をはじめ、身近なところにも米国生まれの商品・サービスがたくさんあります。
人口が緩やかに増加しながら国内経済も拡大し続ける見通しをベースに、世界的に使われる商品・サービスも生み出し続けられると考えれば、米国は世界トップであり続けるでしょう。
では、その見通しに基づいて米国債に投資をすることを考えた場合、どのタイミングで投資をするのが良いのでしょうか。