スケジュール管理や人生設計にも

 続いて多くの注目を集めるのは「生活の再構築」という自己啓発のテーマです。

 日々のタスクやスケジュール管理、人生設計などをAIが支援し、ユーザーが自身の生活をより効果的に組み立てる手助けをしています。

 AIが提示する具体的なアドバイスにより、多くの人が自己管理能力を高め、人生の質を向上させることに成功しているのです。

 3つ目に注目されているテーマは「生きがいや目的を探す」ことです。

 現代社会では、多くの人が人生の意味や方向性を見つけることに悩んでいます。

 AIはパーソナライズされた質問やフィードバックを通じて、ユーザーが自身の価値観や情熱を明確化し、自分にとって意義深い人生を歩むためのサポートを提供することができます。

 やはり、非人間ゆえに評価を恐れることなく、ユーザーが本音を打ち明けられる点が支持されているのでしょう。

 こうした自己啓発系の利用が主要テーマの中で最大のシェアを占めることは、生成AIが人間の深い感情や個人の成長に積極的に寄与している証拠だと言えるでしょう。

 労働はロボット、思考はAI、感情は人間と棲み分けされると思っていましたが、その感情についてもAIに相談するようになるとは、思ってもみませんでした。

 教育分野でもAIの活用が進んでいますが、ここでも「自己啓発的な学習支援」が注目されています。

「宿題を代行する」懸念から、「深い学習や考え方を整理する」という積極的な自己啓発的活用が評価され、AIが学習理解を深めるサポート役として重要な役割を果たしています。

 AIに宿題や課題をさせるということが可能ですので、教育のあり方を考え直す必要があるでしょう。

 変わらなければならないのは、教師の方かもしれません。

 私は小学生の時、そろばんを買ってもらえず、父からカシオの電卓の試作機を与えられました。

 これから、こういうのを使うのだから、そろばんは古いということです。当時の先生はとてもやりにくかったと思います。

 そんなことが、AI時代になると、もっと加速するでしょう。