第2部 世界の原油需給推移概観

2-1. OPEC(石油輸出国機構)3月度月報/原油需給予測推移:

 OPECは3月12日、3月度OPEC月報を公刊。今年と来年の原油需要予測は変化なく、同水準でした。

 OPEC月報は有益な情報満載ですが、あくまでも産油国の立場からの分析・評価なので、この点は留意必要かと思います。

註:黒色縦実線:2022年2月24日/赤色横実線:露国家予算案想定油価/黒色数字・油価実績、出所:米EIA統計資料、他資料より筆者作成)

2-2. IEA(国際エネルギー機関)3月度OMR(Oil Market Report)/原油生産量推移:

 IEAは毎月、OMRを発表しています。本来有料情報ですが、原油生産量推移に関しては一部無料公開されているので、その部分をまとめてみました(mbd=百万バレル・日量)。

 2025年2月現在のOPEC+原油生産量と生産量枠・生産能力・生産余力は下記の通りです。

 なお、原油生産余力とは新規に生産井を掘削して原油を生産する能力ではなく、既存生産井で90日以内に原油増産可能な生産能力を意味します。

 世界で原油生産余力のある国は実質サウジアラビア(3mbd)とアブダビ(1mbd)のみにて、ロシアに生産余力はありません。

 なお、OPEC+諸国の協調減産により、世界石油市場におけるOPEC+の市場シェアは低下しています。