『ヴェイパーフライの後継モデル』が鉄紺の走りを後押し

 石田と梅崎の〝思い〟が出走した選手たちのエネルギーになったが、今回はシューズの影響も大きかったようだ。

 東洋大の選手は大半がナイキのシューズを着用。なかでも発売前の『ヴェイパーフライの後継モデル』を選んだランナーが5人もいたのだ。

 1区を務めた小林亮太(4年)は「ヴェイパーフライとアルファフライの良いところを組み合わせたようなシューズだと感じました。程よい硬さと反発性があり、履いてすぐに『これだ』と思いました。 新しいシューズでも抵抗なく走ることができました」と好感触を得ていた。

 復路予定から往路に入った迎暖人(1年)は、「前モデルと比べて弾む感覚があったので決めました。重要な練習時に試したり、ジョグや流しでも使用して、『これならいける』という確かな感触があったんです」と新モデルが3区(8位)の好走につながったようだ。

 前回10区で区間賞に輝いている岸本遼太郎(3年)は、「以前履いていた『ヴェイパーフライ 2』の感覚に近く、自分が求めていたシューズだと感じました。『アルファフライ 3』を使用していた時期もありましたが、新モデルの方が走りやすく、感触が良かったので、こちらを選びました」と今回は4区で7人抜きの快走を見せた。

 3年連続で6区を走った西村真周(3年)は、「シューズ選びに悩んでいたなかで、『ヴェイパーフライの後継モデル』を履いたところ、他のシューズよりも走りやすく、特別感もあって気分が上がりました。特にスピードを出したときの感覚が良く、安定感やフィット感も抜群だったので選びました」と話す。

 なかでも『ヴェイパーフライの後継モデル』を着用して、調子を上げたのが網本佳悟(3年)だ。