『一目千本』のユニークな内容をストーリーに組み込む

 しかし、『細見嗚呼御江戸』で吉原細見の編集に携わった重三郎だったが、その後に自身で最初に出した出版物は吉原細見ではない。安永3(1774)年に刊行した遊女評判

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