高すぎる新築マンション、築浅マンションに惑わされるな

 日本人は昔から新築志向が強く、中古住宅に目を向ける人は少ないと言われてきたが、そんな“新築信仰”にも変化が起きつつある。近年は新築を買えないから中古というネガティブな発想ではなく、むしろ中古マンションをポジティブに評価する人たちが増えているのだ。

【グラフ4】は、実際にマンションを買った人たちに「次に住宅を購入する機会があれば、どの住宅タイプを購入するか」について、新築・マンション購入者別にアンケートした結果だ。


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 新築マンションを買った人では、51.9%の人たちが次も新築マンションを購入すると回答しているが、中古マンションを買った人でも、次も中古マンションと答えた人が41.8%に達している。次は新築マンションをという人も22.9%いるものの、中古を積極的に評価する人が少なくないわけだ。

 高すぎる新築マンションや築浅マンションに惑わされるのではなく、築深マンションにも目を向けてみれば、選択肢が増えて希望にかなう“掘り出し物件”が見つかる可能性も高くなるのではないだろうか。

【山下和之(やました・かずゆき)】
住宅ジャーナリスト。住宅・不動産分野で新聞・雑誌・単行本などの取材、原稿制作、各種講演、メディア出演などを行う。『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)、『はじめてのマンション購入絶対成功させる完全ガイド2022─2023』(講談社ムック)などの著書がある。