中国は世界最大市場、腕時計型・リストバンド型ともに好調

 前述した通り、2024年1〜9月の世界リストウエア出荷台数は、1億3900万台で前年同期から1.0%減少した。その主な要因は、製品の均質化と、インド及び米国市場の飽和だとIDCはみている。

 リストウエア出荷台数の内訳は、腕時計型端末が1億1220万台で、前年同期比3.8%減。リストバンド型端末は2680万台で12.7%増加した。

 これに対し、中国の同期間におけるリストウエア出荷台数は4580万台で、20.1%増加した。その内訳は、腕時計型端末が3290万台で23.3%増。リストバンド型端末が1290万台で12.6%増。

 中国はリストウエアの出荷台数で最大の市場であり、世界の成長をけん引しているとIDCは分析している。

ファーウェイ出荷台数44.3%増

 今回、世界リストウエア市場で首位に浮上したファーウェイの出荷台数は2360万台で、前年同期から44.3%増加した。この伸び率は上位メーカーの中で最も高い。

 ファーウェイは2024年7〜9月、TruSenseシステムを搭載した新モデルの「WATCH GT 5」及び「同GT 5 Pro」、第2世代の血圧測定機能搭載「同D2」を市場投入し、健康モニタリングの利便性と精度を高めた。

 同社は年初から、ローカライズ戦略を強化しており、グローバルブランドイメージの構築に力を注いだ。IDCによれば、ファーウェイはアジア太平洋地域、中南米、中東、アフリカで、継続的かつ安定的な成長を遂げているという。