ペットボトルの口に残るリング、リサイクルに出すときは外すべき?(写真:Toru Kimura /Shutterstock.com)

生活していると、毎日何かしら出る「ゴミ」。近頃はリサイクル意識も高まり、ゴミの分別が当たり前になっているため、容器についているシールを剥がしたり細かく分別したりしている人も多いはずだ。しかし、実は「そこまでしなくてもOK」な場合もある。今回は、「やらなきゃいけない」と思いがちだが「実はやらなくてOK」なゴミ出し、分別のルールを確認する。

(杉原健治:フリーライター)

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ペットボトルのリングは外す? 外さない?

 ペットボトルをゴミに出すときは、資源として再び活用できるように分別する。まず、キャップとラベルは外してプラスチック類の回収ボックスに捨て、ペットボトル本体はペットボトル専用の回収ボックスに入れるのが一般的だ。

 その際、キャップとラベルは簡単に外せるのだが、どうしても残ってしまうのが、そう、あのキャップを開けた後に残る「リング」だ。まず、素手で取り外すのはほぼ不可能と言っていい。そのため、キャップのリングを切るための特別な形をした器具(ハサミ)なども販売されている。

識別表示マークを知っていると分別に役立つ。左がペットボトルとしてリサイクルできる製品のマーク、右が資源プラスチックとしてリサイクルできる製品のマーク
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 だが、このリングは外さなくても問題はない。リサイクル工場でペットボトルを粉砕洗浄する際に、本体との比重差で分別されるためだ。ただし、くれぐれもキャップとラベルは外すようにしよう。

 同じく液体が入っている容器の代表格といえば「瓶」。調味料などが入っていることが多く、表面には原材料などが書かれたシールが付いている。金属製やプラスチック製のキャップは外し、それぞれ「カン」ゴミ、「プラ」ゴミとして捨てる必要があるが、シールは一般的に剥がさなくても大丈夫だ。リサイクルの過程でビンを溶かす際に、シールは完全に燃えてしまうため問題ないそうだ。