今のトレンドは「同類婚」?(写真:TimeImage Production/Shutterstock.com)

結婚相手を見つける手段が「お見合い」だった時代も今は昔、現代ではマッチングアプリや結婚相談所などを通じての「婚活」に精を出す人も多いのではないだろうか。婚活を頑張るにはまずは理想のターゲット像を明確にする必要があるが、女性が「結婚相手に求める条件」も時代とともに変化しているようだ。

(杉原健治:フリーライター)

時代とともに変化する結婚相手の条件

 バブル期の1980年代、女性が結婚相手に求める条件といえば、いわゆる「3K」「3高」と呼ばれるものだった。3Kとは「高収入、高学歴、高身長」。景気が良く活気にあふれていたバブル期らしく、誰が見てもうらやむ“好条件”の人がもてはやされた。

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 バブルがはじけると一転して「3平」がトレンドに躍り出る。これは「(収入は)平均」「(外見は)平凡」「(性格は)平穏」の3つの「平」から来たもの。全てにおいて平均、平凡、平穏というのも難しい気がするが、平成世代の“平凡でいい”“高望みはしない”といった意識が反映されたトレンドといえるだろう。

自立した大人が求める結婚相手は「3低」

 平凡がいいとはいえ、昨今はその平凡すら難しくなったとの声も。そこで浮上してきたのが「3低」というキーワードだ。男性自身が3平かどうかというよりも、男女の関係性に着目したものだ。

 上から目線や威張った態度を取らず、女性に対して「低姿勢」、家事や子育てなど、結婚生活を送る上での身の回りのことを女性に丸投げしない「低依存」に加えて、金銭的に大きな不安のない堅実な職業に就いている「低リスク」の3つの「低」を指すという。

 今やほとんどの女性が職を持つ時代。男女ともに結婚しても仕事をしている人が多いため、高圧的で、家事・育児を妻に依存し、失業や大幅な収入減のリスクがある人が敬遠されるのは当然かもしれない。結婚は、夫婦が互いに相手に自分の人生を委ねあうものではなく、自立した2人がともに歩むといった考え方がうかがえる。