似た者同士の「同類婚」が広がる?
そして、3低とともに注目されているのが「同類婚」だ。
恋愛では似たような価値観や趣味を持つ「同類」が仲良くなるのはよくある話だが、「同類婚」は「自分と同じような学歴、収入、背景」を持つ人を結婚相手に選ぶというもの。ようするに、似たような家庭環境に生まれ、似たような学校や職場を選んだ人同士が結婚することである。
同類婚が増えているとの見方がある背景には、そもそも学校や職場などで“同類”と出会いやすいことに加えて、女性の社会進出に伴い、自身と同程度の経済力を持つパートナーを選ぶ傾向が強まっているからだとされる。育ってきた環境が似ている者同士なら、生活に関する価値観も合いやすいという点が理由に挙げられるようだ。
確かに、極端に生活環境や収入、学歴などが異なる人同士では、共通の話題が少ないことに加えて、ちょっとしたことでも価値観が大きく対立する可能性もある。「同類婚」は一緒になった後の「こんなはずじゃなかった」を回避する、ある意味リスクの少ない結婚の形かもしれない。女性が男性に「3低」を求める傾向と表裏一体の関係にあるとも言えそうだ。