乗り味はガッシリではなく「かっしり」
都心部の一般道で感じるのは、ドライバーとクルマとの一体感からくる、扱いやすさだ。
全幅2m超えでロングノーズ、かつスポーティな着座位置だが、前方に対する見切りが良く、安心して乗ることができる。
乗り心地も、想像以上に良い。外観からの印象では21インチタイヤの存在感が大きく、ハーシュネス(路面からの突き上げ)は決して大きくはないとしても、それなりに感じるのではないかと想像していたからだ。
これは仏ミシュランタイヤがDB12向けに設計要件をカスタマイズしたパイロットスポーツの効果が大きい。
ガッシリではなく「かっしり」とした乗り味だ。
タイヤやサスペンションの動きだけが目立つのではなく、クルマ全体を意識したタイヤ設計であるため、クルマ全体とタイヤとの一体感があり、それがドライバーにダイレクトに伝わる。
ドライバーにほどよい緊張感を与え、気持ちが引き締まる感じが実に心地いいのだ。
こうしたDB12とドライバーとの一体感は、高速道路に入り速度域が上がると、さらに高まっていくのが分かる。
特に、東京湾アクアラインを走行している際の気分は、まさに「スーパーツアラー」。