子ども代わりだった愛犬

 野崎氏との間に子どもがいなかったCさんは、新婚間もない頃、クリスマスプレゼントにペットショップで小型犬をねだっている。そのときに買い求めたのが2匹のダックスフントだった。2匹はそれぞれイブ、モエと名付けられた。イブはクリスマスイブから、モエは高級シャンパンのモエ・エ・シャンドンから取ったと聞く。

 モエは飼ってから1年ほどで亡くなったが、イブのほうは野崎氏が亡くなる半月ほど前まで生きた(16歳)。

野崎氏と愛犬イブ(撮影:吉田 隆)
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 野崎氏は離婚したCさんに、何度も復縁を申し入れたが断られていたという。野崎氏がイブのことを猫可愛がりしていたのは、Cさんがイブを非常に可愛がっていたので、イブと一緒に暮らしていればもしかしたらCさんが戻ってくるのではないかという淡い期待があったからだと知人たちは指摘している。

 なんとも切なくなるような話だが、現実にはCさんとの復縁は叶わず、代わりに2018年2月8日、55歳下の早貴被告と入籍した。するとその3カ月後の5月6日にイブが亡くなり、さらに同月24日に野崎氏本人も亡くなってしまった。