誰もが「猫好き」ではないのも現実

 糞尿は当番制で掃除すれば良いのではないか。人知れず、活動する人がいて、猫の平穏は保たれている。大きな問題になってからでは手遅れ。地域で昔から親しまれてきた神社が「猫の神社」と呼ばれることに疑問を抱く住民もいる。熱心に神社の緑に手をかけている人もいる。誰もが猫に夢中なわけではないのだ。

©2024 Laboratory X, Inc
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 ただ釣りに興じる人々の足元にはどうにも猫が集まってしまうので、猫に無関心というわけにはいかないようだ。

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 釣りする人も猫もいつものメンバー。釣れた魚をもらえたり、もらえなかったり。なかにはご相伴にあずかった猫のフンをスコップで集め、海に返す釣り人もいる。食物連鎖?

 監督のカメラは「観察映画」らしく、ただ事象を捉えていく。とはいっても、猫に対してだけは、ありのままでいることは難しいよう。猫好きで知られる監督は猫に好かれてしまうのか、マイクに絡まれたり、家に入り込まれたりしまう。その度に困惑する様子が微笑ましい。

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