地元のボランティアが避妊去勢手術のお世話
かつて港町として栄えた牛窓。ノスタルジックな街並みが風情を感じさせ、喧騒とは無縁。それでも「猫の神社」を目指し、訪れる人がいる。
時折、癒しを求め、やってくるという女性。家で猫が飼えない彼女はここで推しの猫に餌をやり、可愛がって、ストレスを発散させて帰るそうだ。
普通なら、長生きできない野良猫だが、栄養状態が良くなれば、話は別。無責任な餌やりは糞尿のトラブルだけでなく、多頭飼育崩壊にも繋がる。
脅威の繁殖力を持つ猫。産まれて間もないメス猫でも6カ月から繁殖が可能。平均約3、4カ月の妊娠期間、つまり年に2、3回は出産でき、一度に5匹、多い時は10匹、産むこともある。
五香宮の猫たちは地元の人たちがボランティアで避妊去勢の手術をさせている。“さくら耳”の猫(手術が済んでいる猫は一目でわかるように耳をカットしてある)か、そうでないのか。事前に調べた猫の写真入り資料をチェックしながら、みんなで力を合わせ、猫を捕獲する。
撮影した年は10匹程度が手術されることになった。猫の数がこれ以上増えないようにするためだ。